らむね「え〜っと、この本はここで、教科書は机に・・・」 (携帯着信音) らむね「はい、らむねです。・・・あ、たる姉ぇ?うん、昨日はありがとう。引越しの手伝いしてもらって」 たると「いやいや、可愛い親戚のためならば!ってねぇ〜」 らむね「ん?たる姉ぇ、なんか声が近い・・・って、何で窓から入ってんの!?」 たると「だって、お隣さんならばこれをやらなきゃダメでしょ〜♪」(マブラブみたいで) たると「ずいぶん片付いたね〜」 らむね「うん、結構遅くまで片付けてたから。」 たると「そういえば夜中まで灯りついてたなぁ」 らむね「そういうたる姉ぇも遅かったみたいだね。私が寝る時にも灯りついてたし」 たると「あぁ、夜通しとき○モやってたからね。おかげでCGコンプしたよ!!」 らむね「徹夜?ってかギャルゲーだよね?」 たると「そういえば編入試験受かったんだって?おめでとう」 らむね「あ、ありがとう。でも不安だったよ、     お父さんの急な転勤先で誰も知らない学校なんて耐えられないもん。銀誓館ならたる姉ぇもいるし安心できる・・・」 たると「あ、言ってなかったっけ?あたし今年で卒業だよ」 らむね「がーん・・・知らなかった」 たると「らむちゃんって昔っから肝心なところが抜けていたね」 らむね「どうしよう!知り合いもいない学校なんて不安だよ!」 たると「う〜ん、じゃあさ、結社に入ったら?」 らむね「けっしゃ?」 たると「まぁ、部活みたいなものだって。卒業しても私もちょくちょく顔出せるから行くつもりだったし」 らむね「ほんとに!!んじゃ入るよ!結社!」 たると「そう、じゃあこの書類にサインしちゃってね」 らむね「なんかマルチ詐欺みたいなノリだね。」 たると「あははは・・・・」 たると「らむちゃんは前の学校ではどんな部活だったの?」 らむね「え?そ、それは・・・」 たると「言いよどんでるのを見ると恥ずかしい部活?なんだろう?水泳部とか?     文化部なら演劇とかかな?」 らむね「酪農部・・・」 たると「は?」 らむね「牛の世話して牛乳やチーズを作る部活・・・」 たると「あぁ!らむちゃんまだ背の低さ気にしてたんだね」 らむね「毎日飲んでもそんなに大きくならなかった(泣)」 らむね「たる姉ぇの部活はどんなの?背、大きくなる?」 たると「あははは〜それは無いけど。でも物を作るってのは同じ。」 らむね「へ〜、チーズ?バター?ヨーグルトとか?」 たると「乳製品じゃないけどね」 たると「ドラマを作ってるの」 らむね「ど、ドラマ?私演技なんて出来ないよ!!」 たると「あ、別に大丈夫。ドラマ作成って演技だけじゃないし」 らむね「美人じゃないし、胸も小さいし・・・」 たると「あ、容姿は関係ないから。」 らむね「背が小さくてもいいの!?」 たると「そこまでは言ってないから。」 たると「声だけのドラマを作るの。」 らむね「へ〜。」 たると「ボイスドラマって聞いた事無い?」 らむね「漫画とかの付録のをよく聞いたな」 たると「そう、そういうの!」 らむね「大抵アニメのキャストさんがやるけど、市販品の時は違う声優さんとかでがっかりするのよね」 たると「そこまで聞き込んでたのね」 たると「じゃあ、最初の登校日に部室に来てね。皆に紹介するから」 らむね「うん。分かった!」 たると「そろそろ戻るわね。朝ごはんも近いから」 らむね「あ、色々ありがとねたる姉ぇ」 たると「いいのよ。新しい部長が捕まったんだから」 らむね「は?いまなんと?」